花粉症は、どのような病気?
● | 空気中に飛んでいる花粉が、鼻の粘液や目に入り起こるアレルギー症状を花粉症といいます。毎年、樹木や草花の花粉が飛ぶ季節に繰り返して起こります |
● | 花粉症を完全に治すことはむずかしいですが、日頃の生活に注意し、早くお医者さんに診てもらってあなたに合った薬を服用すれば、花粉症の季節を支障なく過ごすことはできます。 |
● | 花粉症との上手なつき合い方を見つけましょう。 |
花粉症の原因となるものは・・・
主な花粉症原因植物の開花期
鼻アレルギ―診療ガイドライン2002年版―改訂第4版より
花粉症以外のアレルゲン(通年性アレルギー性鼻炎の原因)
● | スギ花粉の正体は…スギ花粉の正体は、雄花です。花粉葯(やく)中には役3300個の花粉があります。雄花は7月のはじめ頃から作られますが、この季節に暑い天気が続きますと花芽が多くつき、初秋へと発育し雄花の花粉が豊作になります。そして、最盛期には多くの花粉が飛びます。 |
花粉症はどうして起こるの?
● | アレルギーを起こす物質を抗原(アレルゲン)といいます。その中に花粉があり、私たちの体にとって遺物です。 |
● | そして、侵入してきた抗原(アレルゲン)と体内で作られた抗体とが反応しますと、ヒスタミンなどの化学物質が放出されてきます。このヒスタミンなどの物質は知覚神経を刺激します。この神経の刺激が、くしゃみなどの花粉症症状を起こします。 |
● | 1963年に、日光地方で発見されたのがわが国のスギ花粉症の始まりでした。今や、花粉症は6人に1人とも言われている国民病になっています。一旦、花粉症になれば、自然に治ることは少なく、ほとんど生涯にわたり管理することが必要になります。 |
早めに治療を受けましょう!
● | 花粉症は、素人治療を続けていますと効果が不十分のうえ、いろいろな症状(体がだるい、頭が重い、疲れやすい、眠れない、集中力が出ないなど)があらわれる場合があります。また、放置していますと、だんだんと症状が強くなり悪循環に陥ることがあります。 |
● | 花粉の本格飛散の始まる2週間ほど前から、あなたに合った薬を服用するとシーズン中の症状をやわらげます。この初期療法は、かなりの効果が期待できます。 |
● | 最近は副作用の少ない(眠気がほとんど無いなど)薬が開発されています。また、1日1回の服用ですむ便利な薬もあります。お医者さんのご指示で薬をいただいてください。継続して治療を受ければ、花粉症の不安はなくなるでしょう。 |
日常のこころえ
● | 今やわが国では6人に人が花粉症と言われています。花粉症と上手につきあいましょう。花粉症を予防するやめには、日頃から花粉を寄せつけない工夫が大切です。 |
花粉の多いときは、注意しましょう
花粉は一般に気温が高く、乾燥し、天気がよい日、風の強い日、雨上がりの日の翌日や気温の高い日が2~3日続いたあとの日に多く飛びます。
窓を閉めておきましょう
花粉天気予報を参考になるべく花粉を避けましょう
洗濯物は室内に・・・
外出する時は、注意しましょう。
花粉用マスク・メガネを・・・
(通常のメガネでも目に入る花粉の約70%を防ぎます。ガーゼマスクでは70%~80%、不織布でできた花粉症用マスクでは90%以上鼻に入る花粉を防ぎます。できれば使い捨てが衛生的です。)
部屋の掃除をこまめにしましょう
掃除機で部屋をこまめに掃除し、舞い込んだ花粉を取り除きます。ダニ、カビ、ハウスダストなどのアレルギー対策にも役立ちます。
よく眠り、疲れを残さないようにしましょう
規則正しい生活が一番大切です。睡眠不足、疲労やストレスは花粉症症状を悪化させます。また、花粉の飛散する季節に、風邪をひくと鼻の粘膜が過敏になり花粉症症状がひどくなりますから、 風邪をひかないように気をつけましょう。
お酒・タバコは控えめにしましょう
お酒を飲むと鼻づまりがひどくなります。また、タバコも鼻の粘膜を刺激し鼻の症状を悪くします。飲酒、タバコは、花粉症状を悪化させますので控えめにしましょう。
花粉症治療の一口メモ
● | 花粉症の人は、花粉が飛散する前から坑アレルギー薬を服用・点鼻・点眼したりすると花粉症状は軽減できます。 |
● | 薬の使用中に症状が治まったからといって、素人判断で薬を止めないでください。再び症状が出てきます。お医者さんの指示に従ってきちんと治療を受けてください。 |
主な治療薬
・ | 第一世代抗ヒスタミン薬 |
・ | 第二世代抗ヒスタミン薬 |
・ | 経口遊離抑制剤 |
・ | 坑ロイコトリエン薬 |
・ | 全身ステロイド薬 |
・ | 全身ステロイド薬 |
・ | 局所用(点鼻・点眼)薬 |
● | 薬の服用中には眠気が出ることもありますので注意してください。アレルギーを抑える薬は市販のものもありますが、薬の選択や使い方が適切でないと、効果が十分にあらわれなかったり、悪くなることがあります。 |
● | 最近では第2世代抗ヒスタミン薬で、効果がよく、眠気が少なく、1日1回服用ですむ薬があります。また、口の中ですぐ溶けるので、どこでも水なしで服用できる口腔内即溶錠の薬が国内で初めて発売されました。お医者さんの診断を受け、自分に合った薬を処法してもらいましょう。 |